高校の科目の中で、多くの人が避ける科目「物理基礎」「物理」。好きな人は好きだが、計算が多い=難しいというイメージが定着しています。
一方、センター試験や大学入試においては、高得点がとりやすい科目ということで人気のある科目であり、さらに、物理基礎は物理と比べると公式が少なく、文系受験の生徒にとって、とても魅力的な科目となっています。
高校理科教師として7年間働いてみて、サクサクと問題を解くことが出来る生徒と出来ない生徒の違いを紹介していきたいと思います。
物理基礎や物理を苦手としている人はぜひ、書いてある事を実行して、少しずつ理解を深めていきましょう!ヽ(´▽`)/
物理基礎・物理を解くことが出来る人の特徴
- 問題文を読んだ際に、物体がどのような運動を行うかイメージができる。
- 問題文の中から、物理量をきちんと読み取りつつ、読み取った物理量で使用できる公式を認識できる。
- 式を立てたあとの計算がきちんとできる。
ここまで書いてわかることは、読解力、表現力、計算力が常に求められるということである。どうりで難しいといわれるわけです・・・・゜・(ノД`)・゜・
物理基礎・物理が解けない人の特徴
- 物理量と単位を覚えていない
- 公式を覚えていない
- どのような現象が起こっているのかイメージが全然できない
こちらは段階的に表記しています。そもそも物理基礎は標準単位が2のため、多くの学校が週に2回しか授業をしていないと、物理量、公式を忘れてしまう人が多いと思います。週に1回授業以外で覚える時間を取るとかなり記憶する時間が伸びます。エビングハウスの忘却曲線ってやつです。皆さん頑張りましょう!!コツコツが勝つコツ!〆(._.)メモメモ
解けない人の特徴を満たすと何が起こるのか解説!
1.物理量と単位を覚えていない
物理を解くうえで最も重要なのは、何の物理量を求めたいのかということです。ちなみに物理量とは、移動距離、速さ、速度、加速度などのことです。
例えば、問題文の最後に「この物体の速度はいくらか?」ということが書いてある問題が出たとしましょう。この問題に対して解ける人と解けない人の比較を行います。
問題が解ける人の思考
速度 → アルファベットで書くとv →単位〔m/s〕(メートル毎秒)だ!
この思考に至るためには物理量をきちんと覚える必要があります。
問題が解けない人の思考
速度 → アルファベットでなんだっけ? → 調べる → 時間かかる → 解けないから辞めた!
もはや、式を立てるどころか何言ってるのかわからない…という感じになります。もちろん、計算にもたどり着けません...
まずは、物理量をきちんと把握しておく必要があります。結構単位をないがしろにする人がいますが、実はとても重要で、情報がきちんと込められています。単位もきちんと覚えるようにしよう。
2.公式を覚えていない
物理量をある程度覚えたら、問題文・図・グラフから物理量を抜き出すことが出来るようになります。
そのあとに必要なのは、物理量の組み合わせに該当する公式を知っていることが大前提になります。
よく、公式暗記しないで解こうとする生徒がいますが、流石に無理です。問題の8割以上は公式に頼ります。つまり、公式をある程度覚えていないと100点満点のテストの80点を失う。という恐ろしい現実が待っています。(つд⊂)
3.どのような現象が起こっているのかイメージが全然できない
高校の物理基礎・物理は計算可能な概念しか出てきません。問題文を読んで、「等速直線運動している。」とか、「一定の加速度で」とか、「温度が変化した」などさまざまな物理現象が起こります。これらは、公式を絞るヒントになります。
youtubeや学校の授業を通して、多くの物理現象を確認するように心がけましょう。
ちなみに、物理現象を知っているだけでは、問題を解くことができません。ある程度の問題演習が必要となります。この辺は料理やスポーツなどと同じだと思ってください。やればやるほど効率よくなって、成績が伸びていきます。
まとめ
物理基礎・物理が苦手な生徒は、すぐにやるべき3点は
- 物理量と単位を暗記
- 公式を暗記
- 様々な物理現象と触れ合う機会を増やす
これらを意識して、授業や勉強に取り組みましょう!(´∀`)
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